ARLNATA COLLABORATION

代表:山本 徹氏より

リボン織とは

リボン織とは、絹リボン糸(4mm巾に織り上げたテープ状の糸)を経糸・緯糸に使用して織り上げた、
当工房独自のオリジナル生地の事を指します。
当工房では絹リボン糸を手絣染にて多色に染め上げた後、経糸・緯糸共に使用して、
双方捩れる事無く織り上げる技術で、独自のジャガード柄を使い手織りにて織り上げた生地や、
経糸のみリボン糸を使用した生地まで、各種リボン織生地を製造しています。

創作工房糸あそびの特徴

丹後は絹織物産地として長い歴史と伝統を有し、奈良時代の「あしぎぬ」、
室町時代の「小袖」、江戸時代には独特のシボを持つ「縮緬」の誕生、
そして現代では和装から洋装に至るまでの「染と織の総合産地」として不動の地位を占めるまでになりました。
その国内最大の絹産地である丹後において、昭和10年に創業、
「服地は1mから、着物は1反から」を社訓にし、天然繊維(絹)にこだわり、染から織までの一貫した体制を整えております。
また当工房にて手絣染した各種の糸を使い「手織り・ジャカード織・絡み織・ドビー織」等の様々な織技術を駆使し、
多品種・小ロット生産の体制で付加価値を追求した織物企画(服地・マフラー・着尺・インテリア)・製造・販売を心がけております。
近年は海外への販路開拓の為、パリで開催される「MAISON&OBJET」への出展やコラボレーション等を積極的に進めています。

ARLNATA(アルルナータ)と取り組む理由や展望など

当工房オリジナルのリボン織を国内外に広く知ってもらうため、
そして「創作工房糸あそび=リボン織」を定着したものにする為に、2000年より国内の各種展示会へ参加し、
2005年からは海外へと展開して来ました。
寺西俊輔氏との出会いは、当時エルメスのデザイナー時代に日本への里帰り時に丹後産地へ来られ、
当工房にも立ち寄られた事が始まりです。
この際に当工房の「リボン織生地の可能性」や「多色の手絣染め」等を絶賛していただき、
そして「近い将来、日本独自の生地(伝統産業)を使い、
今までの経験を活かした服作りをする為に帰国しますよ!」との言葉に希望と勇気をいただきました。
ARLNATA(アルルナータ)寺西俊輔/陳 千慈両氏と共に新たな取組みに参加出来る事はワクワクしてたまりません。

ARLNATA(アルルナータ )代表寺西 俊輔より

リボン織を知ったきっかけ

2016年冬のパリで開催された世界的生地展であるプルミエールビジョンにて、
丹後より来られていた民谷螺鈿の民谷社長と出会いました。
丹後は元々西陣の下請けとして物作りをしてきた歴史があるため、様々な技術や機屋があるので一度見にきて欲しい。
そう言われ、日本に一時帰国した際に民谷さんから紹介を受けた一つが創作工房糸あそびでした。
その中でも特徴的だったのが“リボン織”ד手絣染め”で、その頃には、若干の着物の知識も勉強して身に付いていたので、
「織る際に柄合わせの無い絣染めがあればコスト的にも洋服として使い易いのでは」となんと無く思っていたタイミングで
山本さんと出会ったことと、リボン状のテープをタテヨコ共に織ることができるという特殊性にとても驚きました。

ARLNATA(アルルナータ )にとってのリボン織とは

“手絣染め“という原始的な手仕事が入っているにも関わらず、見た目はどこかデジタルでモダン。
ツイードの様にも見えるけど、技術的には全く異なるもので、絣という着物でよく使われる技術が入っている(絣物の場合)。
その意味では現代を象徴するかの様なハイブリッドな素材です。
様々な色が入っているにも関わらず、見た目より薄くて軽い点も大きな特徴です。
甘く織られている分通気性は最高に良いのですが、縫製がその分非常に大変で、
できるだけその素材感を損なわない様に芯貼りなどは最小限に抑えて丁寧に縫製して仕上げていただいています。
ARLNATAでは、リボン織は“第二の着物”と言ってもいいほど重要で、
それは絣というお着物では大変高価で手間暇のかかる技術を、現代的な手段に置き換えられた素材であり、
“絣”や“織”の仕組みを説明するのに非常に判りやすい特徴を持っているからです。
リボン織も様々な技術と組み合わせることによってより多くの可能性が秘められているため、
今後も糸あそびさんと一緒にどの様な素材が作っていけるかがとても楽しみです。